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「ここはどこなの?」
「わからない。たぶん、洞窟だ。」
「洞窟・・・・・・。」
「うん。かなり広そうだよ。」
隼人に言われて、パセリはまわりを見まわした。隼人はきょろきょろと目を動かしていたが、やがて、地面から細い小枝を拾いあげ、その先にライターの火を近づける。しばらくすると、小枝に火が燃えうつった。
その火をたよりに、まわりを見まわすと、四方をごつごつした岩のようなものに囲まれているのがわかった。
気味の悪い、小さな鳴き声があちらこちらから聞こえた。隼人が火のついた小枝を上のほうに向けると、頭上で黒いものがいくつも飛びかっているのが見えた。
「あれは・・・・・・。」
パセリはおそるおそる指をさした。
「コウモリだ。」

◆恐ろしそうな洞窟の中に入ってしまって、どうなるんだろうって思ってたら、すごーくびっくりの展開。まったくハラハラさせられどうしでした。(岡山県 S.Tちゃん 12歳)
◆隼人君って、なんとなくあやしい感じ。でも、そこが魅力なんだよね。隼人君、ステキ!
(石川県 H.Eちゃん 14際)
◆本当は怖い場所なんだろうけど、パセリと隼人が二人っきりで、助け合ったり、励ましたりして、なんだかうらやましくなりました。(秋田県 T.Oちゃん 12歳)

走るほどに、雨足が強くなってくる。パセリは全身ずぶぬれになっていく。それでも、足をふるめることなくパセリは走りつづけた。
通りに出る手前まで来ると、隼人がかさをさして走ってくるのが見えた。
「パセリちゃーん!」
隼人がさけぶ。
「隼人くーん!」
パセリは大きく手をふった。
二人は通りに出る信号の前で出会った。パセリは隼人の胸の中に飛びこんでいく。そのはずみに、かさが飛んだ。隼人は両手でパセリを受けとめる。
「大変だったね。かわいそうに・・・・・・。」
隼人はやさしく言った。
「でも、もうだいじょうぶ。ぼくがいっしょだ。」
「うん・・・・・・。」
パセリは何度も大きくうなずいた。
「あったかい・・・・・・。」
パセリはつぶやく。隼人のやさしさが、ずぶぬれになったパセリの心と体をあたためる。

◆誰のことも信じられなくなったパセリが飛び込んでいったのは、隼人の胸の中。パセリはちょっと危険な隼人のこと、いちばん信じてるんだね。(群馬県 I.Mちゃん 15歳)
◆わたし、このシーン、大好き。なんども読み返しちゃいました。今も胸がどきどきしてまーす。(岐阜県 U.Tちゃん 13歳)


――ああ、これが今、わたしが生きてる世界。毎日ここで空手のけいこをし、ここで隼人に出会い、ないしょでデュークの背中に乗った場所。どきどきしたり、不安になったり、泣いたり、笑ったり・・・・・・。
パセリはなぜか胸がいっぱいになり、鼻の奥がつーんとなる。
――ああ、もう秘密なんてどうでもいい。記憶なんてもどらなくていい。わたしは、今のわたしでいい。今のわたしをいっしょうけんめい生きる!神様、どうか、今のわたしを生きさせてください。

◆“わたしは、今のわたしでいい。今のわたしを、いっしょうけんめい生きる!“――この言葉が胸にしみました。この言葉、絶対に覚えておきます!(山形県 F.Hちゃん 14歳)
◆わたしも、ありのままの自分を、さりげない毎日を愛せるようになりたいと思いました。とても勇気が出ました。パセリちゃん、ありがとう。(埼玉県 N.Mちゃん 13歳)
◆きらわれるのがこわくてビクビクしていたパセリは、わたしにそっくり。だから、わたしもパセリのように今の自分をいっしょうけんめい生きます!(大分県 Y.Nちゃん 12歳)
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